三条市は29日午前9時から市役所で平成24年度退職者辞令交付式を行い、3月31日付けで退職する職員54人に辞令を交付した。
退職者は、定年退職38人と普通退職14人の52人と、県教育委員会からの割愛1人と佐賀県武雄市との人事交流1人を含む退職者計54人と、それぞれの部署からの職員150人以上の約200人が列席した。
国定勇人市長が退職者一人ひとりに「長い間お世話になりました」と声をかけて辞令書を手渡し、花束を贈った。退職者は「ありがとうございました」と辞令書を受けると、列席する職員に向かい「みなさんお世話になりました」と深く頭を下げた。
国定市長はあいさつで、「長い間本当にありがとうございました」と、市政への貢献に感謝するとともに、引き続き、三条市を応援し続けていただき、できる範囲で三条市の発展のために貢献をと願った。
さらに、身体に充分留意され、次の人生のスタートを華々しく繰り出してほしいとし、定年退職者辞令を受けた健康づくり課の波多野悠子課長の先の送別会での言葉を紹介した。
波多野課長は、今後も健康づくり課長としての職責をまっとうするためにも、「健康を第一に、お医者さんになるべくかからずに、国民健康保険が円滑な運営をしていくことが、次の人生のひとつの大きな職責なんだ」と。市長は続けて「まさにその通り!」と述べると、あいさつの前半では目を潤ませていた市長自身をはじめ緊張気味の会場から笑みがこぼれた。
退職者を代表し、三条市消防本部の市川忠司消防長が謝辞。今は別れの時とし、国定市長が2010年に年頭に掲げた「果断の年」を示して、「意味合いは違うかもしれませんが、私たちは果断の年を迎えたと思っています」。「旅行や酒を酌み交わしながら職員同士楽しく語り合ったこと、また取り組んだ仕事を成し遂げて充実感に浸ったことなど楽しかったこと、反面、仕事に行き詰まり、悩み苦しんで涙を流したときもあったでしょう。このような思いは退職者全員が今、走馬灯のように駆け巡っていることと思います」と述べ、これまでに受けた支援や指導のおかげで無事に退職できると感謝した。
市川消防長は最後に、マイクを通さなくても会場に響く力強い話し方で「健やかで安心して暮らせる三条市、ふれあいと感動の三条市、災害のない三条市、発展する三条市をお願いし、謝辞といたします」、「どうもありがとうございました」と述べると、出席者の心に思いが伝わったかのように大きな拍手が起こった。
閉式後、集まった職員のなかを盛大な拍手に送られて退場。記念撮影や各課へのあいさつのあと、理事者や関係部長と会食をして退庁した。