燕市は29日、平成24年度職員退任式を行い、3月31日付けで退職する30人に退職辞令を交付した。
会場の議場には退職者の部署の職員ら約200人が集まった。鈴木力市長から退職者一人ひとりに「お疲れさまでした」、「国へ戻っても頑張ってください」などと声をかけて退職辞令を手渡した。勤続20年以上の26人に贈る感謝状も代表者に手渡した。
鈴木市長は地域の発展に尽くし、合併の基礎を築いてくれたことに敬意と感謝を表した。5月に移転する新庁舎で一緒に働けないのは心残りだが、「皆さま方が積み重ねてきた功績の上に立ってわれわれは新生燕市の再スタートを切りたい」とし、退職後も導いてほしいと求め、健康に留意して「それぞれの人生をさらに磨き、輝くものにしてほしい」と願った。
藤沢健一教育長には2年9カ月助けてもらい、「教育立市の具体化に先頭になって取り組んでもらい、その方向性が見えてきた」、「さらなる具体化に取り組んでまいりたい」と約束。国や県に戻る職員には「離れても燕市のファンとしていろんな形でわれわれを応援してもらいたい」とはなむけの言葉を贈った。
藤沢教育長はあいさつで、「鈴木市政の日本一輝くまちづくりに参画させていただいたことは、わたしにとって誇り」で、「燕の子どもたちの健やかな成長、そして大きな飛躍を祈願しております」と声を詰まらせながら述べ、あらためて職員と鈴木市長、南波瑞夫副市長、そして1年前に亡くなった菊地剛前副市長の名前をあげて感謝した。藤沢教育長は4月から長岡大手高校校長に就く。
昭和51年に旧燕市で採用され、定年退職する島田貫夫議会事務局長は、「わたしたちにとって、それ(退職辞令)は卒業証書だと思って、卒業証書を持って次のステージへ向かっていきたいと思います。皆さんの意欲あふれる眼光を見渡し、また25年度の新採用の職員の足音がそちらの方から鳴ってきましたので、われわれはその風を利用してそれぞれの風のなかに進んでまいりたい」と述べた。
退職者に花束を贈呈し、退職者は職員がつくる花道を通って握手をかわしたり、目を真っ赤にして抱き合ったりして退場した。さらに玄関で再び見送り。新たな任地へ赴く藤沢教育長と岡本泰輔企画財政部長は職員に胴上げされるという手荒な祝福もあった。