三条市長国定勇人氏の個人後援会による市政報告会「感謝と新たな決意の集い」が31日午前10時から三条市体育文化センターで開かれ、集まった約700人を前に国定氏はパルム問題、加茂市長、県知事など支持者の頭のなかにももやもやとある注目のテーマについて率直にぶっちゃけて話した。
国定氏は、三条市政の福祉、教育、市民生活などの話もあるが、「そうじゃなくて、本当に知りたいのは、と思っているあんなことやこんなこと」から赤裸々に語り、「皆さんのフラストレーションをすーっと抜いてから本題に入りたい」と始めた。
まずはパルム問題。その経緯と本質、裁判にした理由を説明。被告の地元地権者が所有権移転登記手続きを「人質にとって」裁判を長引かせている背景を、国定市政に反対する人たちが地権者を説得したのだろうと推測した。
続いて小池清彦加茂市長について「なぜいつも戦っているのか」。基幹病院の合同会議で加茂市長対それ以外の関係市町村という構図で、これまで4年間にわたって会議を開いては振り出しに戻る繰り返し。三条市、加茂市、田上町で構成する水道用水供給企業団で三条市は、加茂市、田上町と比べて6割以上も高い供給単価であることを見直そうと一昨年から国定氏から格差是正のための見直しを提案してきたが、小池市長の都合で再三、参与会を流され、企業団議会で見直しが議決されたが、それも小池市長が無効と訴えていることを話した。
この2つでそれぞれ30分。予定した1時間を早々に消化した。「まだまだ皆さんのフラストレーションは収まっていないんじゃないのか」と、次は県知事との震災がれきの受け入れをめぐる対立、批判のある先の衆院選での菊田真紀子代議士の応援、自身のダイエットと国レベルでの活動、そして最後20分でこれまでの6年間の市政運営を振り返った。
来場者のほとんどが市政に関する堅苦しい内容を予想していたが、それに反して報道でも注目を集める国定氏にかかわる注目の話題。笑いや感動もあり、だれもが引き込まれて聴き入っていた。