三条タクシー(株)=渡辺雅之社長・三条市興野2=は1日、あさひタクシー=三条市=の業績不振に伴う事業譲渡を受けて統合し、栄地区の営業所開設やJR三条駅の使用など、規模を拡大するかたちの新たな体制での営業をスタートした。
あさひタクシーは、あさひ測量設計事務所のタクシー部門でJR三条駅近くに営業所を構え、嵐南側での利用が多かった。事業譲渡は昨春、あさひタクシーから三条タクシーに打診があった。三条タクシーは3月中旬に北陸信越運輸局より業務認可を受けて統合。車両は三条タクシー21台にあさひタクシーの17台を加えて計38台になり、市内で2番目の規模となった。
あわせて3日から県内のタクシーでは初めてのトヨタのハイブリッドカー「アクア」2台を導入した。排気量1.5Lのコンパクトカーで、燃費が良く、小回りがきく。
同社は、これまでハイブリッドカーの「プリウス」を5台保有しているが、地元の三条や燕は狭い小路が多いため、足の不自由な人の迎えなど、これまで入れなかった玄関先までの迎えも増えるのではと、同地域ならではの利便性をアピールする。
「アクア」タクシーは、白いボディにシルバーのライン、アズキ色で「SANJOTAXI」の文字が入る。タクシーメーターの検査などを行い、翌4日からの配車となる。