5日正午過ぎころ、三条市大島地内で住宅1棟を半焼する火事があった。けが人などはなかった。
火事があったのは、会社員渡辺和也さん(44)方の木造2階建て住宅。1階と2階の合計262平方メートルのうち、2階部分69平方メートルが燃え、午後1時20分に火は消えた。出火原因は消防と警察で調査中だが、火元は2階の居室とみられる。
出火当時、家には家族1人がいて、住宅用の火災報知機の発報で火事に気付いた。そこへちょうど出かけていた家族2人が帰宅し、119番通報した。家族は逃げて無事だった。付近の人の話では、2階から炎と煙が上がっていたという。
渡辺さん宅は、国道8号線沿いで新潟市方向に向かって左側。住宅の周りは畑などで建物はなく、延焼はなかった。消火作業のため国道8号線は1時間半余りにわたって須頃3南交差点から代官島西交差点までの間が両方向とも通行止めとなり、周辺の道路は混雑した。
三条市内の火災は、今年に入って7件目で、昨年同期より5件少ない。1日から7日まで新潟県は「春の火災予防運動」期間中。この時期は空気が乾燥し、火災が発生しやすいので、消防では火の元に注意を呼びかけている。