三条市本町2、「スナックマンマ」を経営する五十嵐敏江さん(68)は4日夜、三条市・ジオワールドビップで開いた28周年チャリティーパーティーで、同店恒例の来店客が現金をつけたまゆ玉の善意18万7,941円を中心市街地活性化のために使ってほしいと三条市にに寄付した。
来賓や同店の客、毎回、招待している障害福祉サービス事業所「杉の子工房」の19人を含む、約150人が出席。五十嵐さんは、「スナックマンマも28年も続けさせていただけるのは本当に皆さんのおかげです。わたしはもうなんにも、お金はいりますけど、なんにもいりません」と、会場の笑いを誘いながら感謝の言葉を述べた。
さらに、「これからずっと90、100(歳)まで腰を曲げてでも、私は三条に名を残したいなと思いながら、健康に気をつけて頑張っております」と、店を構える三条市の繁華街、本寺小路の活性化を願い、引き続きの愛顧を求めた。
善意は国定勇人市長が受け取った。1万円札や5千円札、千円札がたくさん下がったおとなおの背丈くらいある大きなミズキの枝を五十嵐さんから国定市長に手渡した。
国定市長はあいさつで、集まった善意を本寺小路を中心としたまんなかの活性化のために使わせてほしいと自身で頼んだ経緯を話した。「三条マルシェ」の開催や「みんくる」オープンといった三条市の中心市街地活性化の取り組みにふれ、「まんなか」は底を打って新しい芽が出はじめていると実感しており、善意をまんなかの活性化のために「しっかりと還元していきたい」と約束した。
同店は毎年、小正月の行事で店内にまゆ玉を飾っており、そこに五十嵐さんが数枚の紙幣を下げたのがきっかけで、客が紙幣や硬貨をセロハンテープで張り付けるようになった。集まった善意を毎年、三条市に寄付しており、ことしは1月4日から前日4月2日まで飾ったまゆ玉の寄付は、27年目になった。