三条市医師会准看護学院(池田稔学院長)は4日、三条市総合福祉センターでちょうど半世紀の節目となる第50期生入学式を行い、准看護師を目指す10代から40代の33人が入学した。
入学試験は69人が受験し、競争倍率は例年並みの2倍余り。そのうち18歳から42歳の男8人、女25人が難関を突破して入学式を迎えた。上級生の2年生34人と同じく黒や紺のスーツで出席。ほかに来賓や学校関係者、新入生の家族など学院生と合わせて約100人が列席して入学を祝った。
池田学院長は式辞で、今日、ここにいるみなさんは多くの希望者の中から選びました。選ばれなかった方の分も2年間じっくり勉強や実習をしてもらいたいと述べ、「笑顔と慈しみの心をもってこの2年間、頑張ってほしい」と激励した。
来賓の祝辞で、実習病院代表の森宏三之町病院長は、病院の中ではいろいろな事が起こるが、知識があれば防げるわけではないと述べ、「人とのコミュニケーションをしっかりとって、注意深く患者さんや家族と接していかないと、ぽっと落とし穴に落ちることがある」。「学校で基礎知識を学ぶとともに、それ以上に人とのつながりがしっかりとできる、生身の人間が看れるような、いい看護師さんになってほしい」。
また、現在、検討されている県央地域の基幹病院など地域医療についてふれ、「いい県央地域の医療圏をつくっていきたい、皆さんに期待しています。頑張ってください」と述べた。
新入生を代表して小松原小春さん(28)が宣誓。ほかの新入生を背にステージに登壇して、池田学院長に向かい、社会情勢は常に変化しているが、その社会で必要とされる看護を自らの目でとらえ、遂行していけることのできる准看護師を目指すとし、「同じ看護の道を志す仲間として、協力し合い互いに高めあいながら、人間性豊かな准看護師になるべく2年間勉学に励むことをここに誓います」と、手書きの宣誓書を読み上げて誓った。
新入生は翌5日から授業がスタート。座学や学内実習を行い、翌年1月から病院での実習を行う。