21日に燕市・分水地区で行われる第71回分水おいらん道中の関連行事として初めて開かれる「つばめるしぇ」に、旧吉田町と弥彦村の給食の人気メニュー、鶏肉のレモン和えをご飯ものにアレンジした「とりにくのレモン和え丼」が登場する。
燕市吉田大保町、フード&バー「noanoa(ノアノア)」(石橋勝行店主)が出店、販売するもの。150グラムのご飯にキャベツをのせ、その上にパセリのみじん切りを加えた甘辛くて酸味もあるレモンだれで和えたトリのから揚げを100グラム。彩りにトマトを添えて完成だ。
500円で200食を販売する。量が多いのでから揚げとご飯は外注し、その場で和えて提供する計画。大河津分水さくら公園の「つばめるしぇ」に出店する。
鶏肉のレモン和えは、昭和56年に三条市から異動した栄養士が吉田町に持ち込んだ献立。児童生徒に好評なので、吉田から弥彦に異動した栄養士が弥彦村へ持っていったという歴史がある。
今も学校給食に登場しているらしい。かつては希望給食の子どもたちの人気投票で、ささみチーズフライと並んで常に上位に位置していたとか。旧吉田町と弥彦村で育ったおとなには懐かしく、今の子どもたちも慣れ親しんだ、いわばソウルフードだ。
店主の石橋さん(39)も、鶏肉のレモン和えを懐かしく思う人のひとり。以前からそのPRをと考えていたが今回、勧められて「つばめるしぇ」に出店することになり、満を持して鶏肉のレモン和えを販売することに。出店者にご飯ものが少ないということで、ご飯に盛りつけた「丼」を考案した。
「思い出の味を親子一緒に楽しんでほしいんです」と石橋さん。「観光客も大勢来ますから、少しでもまちを盛り上げる手伝いができれば」と願っている。