東京ヤクルトスワローズOBによる少年野球教室「つばめ野球教室 燕教室」が14日、スポーツランド燕で開かれ、燕市と弥彦村の少年野球チーム9チームから139人が参加して往年のプロ野球選手から指導を受けた。
燕市とスワローズが進めるコラボレーション事業の一環で一昨年から毎年、開かれている。東京ヤクルトスワローズの前身、1965年まであった国鉄スワローズからサンケイアトムズ、ヤクルトアトムズ、そして新潟アルビレックスBC監督も務めた芦沢真矢さんも含むヤクルトスワローズにそれぞれ入団したOB6人が指導に訪れた。
当初は13チームが参加の予定だったが、野球大会が雨で流れてこの日に延期されたチームもあり、9チームに。小学校1年生から6年生まで139人が参加した。教室はベースランニングに始まって4年生以上は投手、捕手、内野手、外野手に分かれ、3年生以下はひとまとめにして指導した。
好天に恵まれてまぶしい日差し下での教室。スワローズのユニホームを着た保護者よりひと回りもふた回りも体の大きなOBの指導に子どもたちは真剣な表情だった。
OBはバッティングの練習では、スタンスの取り方や力の入るスイング、バットを速く正確に振って芯で球をとらえることなど技術論のほかにも「ネクストバッターズサークルで打席を待っているときも、自分にはどんな球が来るのかを予測するのが大切」と、考える力も求めると、子どもたちは元気に声をそろえて「はいっ!」と答えていた。
分水ジュニアベースボールクラブ主将で投手の分水小学校6年生小川僚太君は、「セットポジションでグローブを高くして構えるとストライクが入りやすいことがわかった」とOBの指導に目を輝かせ、OBの現役時代を知る各チームの監督やコーチは、子どもたちと同じかそれ以上に真剣な表情でどん欲に指導を吸収していた。また、子どもたちの教室と同時に「選手を育てる規則正しい生活、正しい食事」をテーマに保護者セミナーも行った。