燕三条プライドプロジェクト朝カフェ実行委員会(渡辺康弘実行委員長)は16日、JR燕三条駅2階の燕三条Wingで2013プレス発表会を開き、地域の畑を会場に燕三条の魅力を発信する「燕三条『畑の朝カフェ』」、「朝カフェ倶楽部」の開設など2013年の事業概要を発表した。
「畑の朝カフェ」は、地域の畑を会場に農園ならではの魅力を感じてもらおうと、農園主自らが趣向を凝らした朝食や体験を企画して昨年、試行した。春から秋まで4カ所の畑で開き、燕三条をはじめ東京や愛知などから218人が参加。毎回、定員を上回る申し込みで話題を集めた。
ことしは、5月の燕市の花苗農場が皮切り。10月まで、昨年より1カ所多い5カ所の果樹や野菜の畑を会場に8回を計画した。
ことしは新たに、ファンクラブ的なコミュニティ「朝カフェ倶楽部」を開設。朝カフェから生まれた商品ブランド「畑の朝カフェから。」にも取り組む。
「朝カフェ倶楽部」は、無料の会員を募集し、会員向けに「朝カフェ」に関連したさまざまな情報を提供するメルマガを配信する。会員になると「畑の朝カフェ」の申し込みの先行予約受け付けや会員限定開催日の設置の特典を受けられる。今後はボランティアスタッフとしての参加やオフ会の交流企画も検討している。現在、会員は約300人。ホームページでも申し込みを受付けている。
「畑の朝カフェから。」は畑で行われる朝カフェをイメージした加工品の商品ブランド。昨年の朝カフェでは、生産現場の価値や高い評価を得たが、受け入れられる人数が少なく、ごく限定的な広がりにとどまった。朝カフェの魅力をさらに多くの人に伝える手段として考えたのが、商品開発。その第1弾として和ナシと洋ナシをミックしたジュースで、朝カフェの会場と燕三条Wingで1本315円で販売する。
午前10時半から始まったプレス発表会は、燕三条ブランド確立のための燕三条プライドプロジェクト事業を実施する燕三条地場産業振興センターの理事長、国定勇人三条市長をはじめ、同実行委員会のメンバーが参加。
ブドウ畑の写真を使ったタペストリーやプロジェクターで映しだした昨年の画像、ハーブの寄せ植えなどグリーンを飾って同イベントをイメージした設営の会場で、ことしの「朝カフェ」の開催概要や新規の取り組み、各回の会場となる農家や協力農家を紹介した。
国定理事長の朝カフェ倶楽部申し込み体験、「畑の朝カフェ」の名物ドリンク「朝カフェスムージー」と5月開催で参加者とともに作るハーブソースの試食などを行った。
渡辺実行委員長は「2年目のことしも昨年同様に、この地域の魅力を県内外によりいきいきと、よりダイナミックに伝えていきたい。ここに住む人たちが誇りをもち、外からいらしてくださる方はより喜びを感じてもらいたい」とあいさつし、新しい農場を増やし、新しい取り組みに挑戦したいと話した。
国定理事長は、畑の朝カフェについて、「これまでありそうでなかった」、「おしゃれに農園生活を見せていく、そのなかで自分たちも少しだけ体験をしながらぜいたくなブレックファストをちょうだいするという試みが、支援の輪を広げていっている」と、切り口を変えた燕三条の発信に期待した。
朝カフェの定員や料金、実施内容は会場ごとに設定され、そのつど開催日の1か月ほど前から参加申し込みを受け付ける。申し込み方法は試行中だが、5月開催の受け付けは昨年の先着順から抽選に変更した。詳しくは同クラブホームページに掲載する。2013年の開催日、会場は次の通り。