第47回雪椿まつり大園遊会が21日、加茂市・市民体育館で開かれ、メーン行事のミス雪椿コンテストの公開審査の結果、1年間加茂市の親善大使となるミス雪椿クイーンに對馬愛子さん(25)=新潟市=、ミス雪椿に渡辺かおるさん(21)=燕市=と岩沢春菜さん(26)=五泉市=の3人が決まった。
毎年、屋外ステージで行っているが、低温が予想されたので2日前から雨天用の市民体育館に会場変更を決めた。加茂市の市街地ではみぞれや雨が降り、山手では積雪があるという予報通りの寒さに見舞われたが、体育館には大勢が来場し、行事は予定通り。ことしも加茂市と友好都市の東京都大島町から川島理史町長を団長にした43人の一行が来場して、交歓行事も行った。
公開審査会でが振袖を着たミス候補11人がステージに並び、特別審査員の票と一般入場者の投票で審査し、結果発表でミス雪椿クイーン1人とミス雪椿2人の順に名前を呼ばれると多くな拍手が起こった。
ミス雪椿クイーンの對馬さんは、名前が呼ばれると同時に涙があふれて止まらず、王冠や賞状やなどプレゼンターの小池清彦加茂市長も「私まで、泣きそげでございます」と感激の受賞式だった。
ステージ上でのインタビューでも對馬さんは「ふだんから泣き虫な私ですがこんなに感動の涙があふれたのは初めてです」。ミスの岩沢さんは、「新潟といえば加茂と言われるようにPRしていきたい」、渡辺さんは「信じられないですが1年間、頑張りたい」と抱負を述べた。
また、ミス雪椿の渡辺さんは、東日本大震災を出身地の宮城県松島町で体験した。実家は津波で半壊。その年の4月から福島県福島市での就職が決まっていて、いったんは福島市に移ったが、震災の影響で急きょ解雇され、同月から知人のいる燕市で避難生活を始めた。今回の応募のきっかけは「世話になっている新潟の皆さんに恩返しをしたい」という思いだったという。
ミス雪椿の3人は1年間、加茂市の親善大使として市内外のイベントに参加。審査会のあと、初仕事として市中パレードで自衛隊のジープに乗ってお披露目し、29日の市民茶会にも参加する。