燕・弥彦総合事務組合消防本部に4月、総務省消防庁の無償使用制度を活用した緊急消防援助隊用車両として資機材搬送車1台が配備された。
資機材搬送車は、災害発生時など緊急消防援助隊の活動で必要な資機材を搬送する車両。同本部に配備された車両の荷台はコンテナ型で、基本は宅配便などに使われるトラックと思えばいい。内壁は耐水ベニヤ製で床面はステンレス鋼板製。荷室の洗浄のために水抜き穴が左右2カ所にある。
車両後部には最大1トンの資器材を積み下ろしできる昇降機の一種、パワーゲートを装備する。ベース車両は排気量2,998ccのディーゼルエンジンで最高出力は110kw。四輪駆動、乗車定員は3人。
赤いボディーには、白抜きで文字で左右のドアに「燕・弥彦消防本部」、荷台の側面に「新潟県」、後方に「総務省消防庁」とある。
緊急消防援助隊は、阪神・淡路大震災を教訓に地震などの大規模災害時に全国の消防機関相互による迅速な援助体制として平成7年に創設。消防庁では、緊急消防援助隊の活動に必要な装備のうち、地方公共団体には費用対効果の面から整備が非効率なものに無償使用制度を活用し、各都道府県の代表消防機関などへ配備している。
同本部ではこの車両を緊急時や火災での出動はもちろん、三条市消防本部と合同で毎年9月に開いている「消防防災・救急フェア」でもお披露目する予定。有事のときには万全の体制で出動する。