三条市の(協)一ノ木戸商店街(星野健司理事長)は24日、商店街内にあった「エコステーション」で回収したアルミ缶のリングプル540kgを交換して受けた車いす1台を三条市に寄付した。
午前9時に同商店街の星野理事長と山崎修副理事長、リングプル回収に協力している「三条市手をつなぐ育成会」から3人の計5人が市役所を訪れ、大勢の善意がかたちとなった車いすを国定勇人市長に手渡した。
「エコステーション」は、2001年に同商店街の空き店舗に空き缶やペットボトルの回収機を設置し、空き缶のリングプルも回収していたが、10年の区切りでこの3月に閉鎖。リングプルの回収は、引き続き、まちのみんなの交流拠点「みんくる」前に大きなを木製の入れ物を置いて実施している。
集めたリングプルは集めた重さによって車いすなどと交換してくれる北海道の「リングプル再生ネットワーク」に送っており、車いすへの交換は、平成19年と22年に続いて今回で3台目。いずれも三条市に寄付している。
同商店街によると、車いす1台分の540kgは、リングプル1個を0.2グラムで計算すると約270万個で、ジュースやビールなど約270万本分。国定市長は、「よく集めましたね。すごいことですよ!」と多くの善意の力に驚いた。
三条市は寄付された車いすを避難所に設置する考え。国定市長は、避難所はいろんな方がいらっしゃって、いろんなケアが必要になる「社会の縮図」と述べ、いろんな機能を付与させなくてはならない」と話し、必需品となる車いすの寄付に感謝していた。