2月から2日間に分けて開いている国際理解講座「世界のキッチン」、今回はカナダ風カルツォーネに挑戦 (2013.4.26)

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三条市の国際交流員ピーター・カーターさん(26)が講師となって世界の料理を調理実習する国際理解講座「世界のキッチン」。人気が高く受講者が増える一方で、ことし2月からはそれまでの1回から2日間に分けて開き、市民の要望に応えている。

26日開かれた国際理解講座「世界のキッチン」、左の青いシャツが国際交流員のピーターさん
26日開かれた国際理解講座「世界のキッチン」、左の青いシャツが国際交流員のピーターさん

4月の国際理解講座は、26、27の2日間。1日定員24人で受講者を募集し、26日は26人まで受講を受け付け、27日は19人を受け付けた。

4月の料理はピーターさんの故郷、カナダ風のカルツォーネ。講座では世界各国の料理を取り上げてきたが、「自分の国の料理をやりたくて、やりたくて」とピーターさん。今回は満を持してのふるさとの味だ。

カルツォーネはイタリア料理で、材料はピザと同じだが、生地を半分に折りたたんで焼く。日本ではあまりなじみがないが、ピーターさんも子どものころから家で食べていた。ただし、イタリアのカルツォーネは別の器に入れたトマトソースをつけながら食べるのに対し、カナダではカルツォーネの中にソースも一緒に入れてしまうことなどが異なり、今回はあくまでカナダ風にこだったカルツォーネだ。

完成したカナダ風カルツォーネ
完成したカナダ風カルツォーネ

26日はランチで食べられるように午前11時から三条市勤労青少年ホーム「ソレイユ三条」で開き、男性2人も含む26人が参加した。生地を作って平らに延ばしたらパイナップルやハム、チーズ、ソースなどを入れてたたみ、オーブンで焼いた。焼き上がると表面がこんがりきつね色になって膨らみ、その見てくれに「ジャンボギョーザみたい」という人も。香ばしいニンニクの香りも食欲を誘い、用事があるから講座の途中で持ち帰ろうと考えていた人も「だって、おいしそうなんだもの」とたまらずその場で食べていた。

あわせていつものように、その料理が食べられている国の紹介も。今回はカナダということで資料作りにも力が入り、自己紹介からカナダの言語や通貨、ロッキーマウンテン、ナイヤガラの滝、カナダと言えばのメープルシロップ、そして食生活と約30分にわたり幅広く紹介した。

味が物足りないときもピーター先生に助け船を求めれば味を調整してくれる
味が物足りないときもピーター先生に助け船を求めれば味を調整してくれる

この講座は、三条市で毎月のように開かれる地産地消イベント「三条マルシェ」で、ピーターさんが世界の料理を取り上げて出店、販売し、その料理を次の講座で調理実習するという形で月1回、開いてきた。飲食店のメニューにもにない世界の珍しい料理を調理実習できるのが人気で毎回、定員を上回る受講申し込みがある。

今年度4月から2日間にわけて開く計画だったが、この2月は市の広報紙に受講者募集が掲載される前に定員に達してしまい、市民が広報紙を見てから申し込んだのに募集を締め切るのはしのびないと急きょ2日間に。3月も2日間で開き、市民の受講意欲に応えている。次回5月は受講者から要望の多かったモロッコ料理のビーフを使ったタジン鍋に挑戦する。


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