燕市は27、28の2日間、5月7日に開庁する新庁舎を市民に一般公開して竣工記念イベントを行っている。初日27日は強風で朝方はあられまで降る荒天に見舞われたが、開庁後は庁舎ないを自由に見られないとあって実に8千人もが来場して大幅に想定を超すにぎわいとなった。
開場時刻の午前10時半から1階正面玄関のエントランスに集まった市民を前に鈴木力市長があいさつ。鈴木市長は、新庁舎は免震構造で屋上にはヘリポートも備える災害の機能を強化し、バリアフリーでエコにも対応していることなどを紹介し、市民の憩いや活動の場に、そして「地域活動のためにも役立てていただきたい」と求め、職員のためだけの施設ではないことを強調した。
庁舎内の公開とあわせて和太鼓や合唱、マジックなど市民の活動の発表を行い、同時開催の市民活動交流フェスタ「みん☆フェス」では活動団体の紹介やPRも行った。
開場時刻より2時間も早い8時半から来場した人もいて、10時ころから開場を待ちきれずに市民が庁舎内へ入った。11時ころが来場のピークで、十分に足りるとみていた650台収容の駐車場が満杯になるほどの大入りに、職員はうれしい悲鳴だった。
エントランスに出店した菓子店は昼も待たずに11時には早々に完売。慌てて追加分を手配。市は2日間で3千人の来場を見込んでいただけに、1日で8千人はまったく想定外だった。
訪れた市民のなかには、豪華な新庁舎に冷ややかで「見てやろう」的な人もいたが、市庁舎は市のシンボルともなるだけに、「すごいきれい」、「こんなところで働いてみたい」と目を見張り、好評だった。
この機会にと家族連れで訪れる燕市の職員のほか、近隣の市町村職員も多く、それぞれの職場での勤務を新庁舎と照らし合わせて機能性などをチェックするように見学していた。翌28日も午前10時半から午後3時半まで開場し、盛りだくさんのイベントを行う。