マザーグースやスヌーピーの翻訳でも知られる詩人で翻訳絵本作家の谷川俊太郎さんから絵本の読み聞かせについて話を聞こうと、燕市教育委員会は6月8日午後1時半から燕市文化会館で谷川さんを講師に「ことばの持つちから・絵本の持つちから」をテーマに対談形式の講演会を開く。入場無料。
谷川さんは1931年東京都生まれ。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を出版。1975年『マザー・グースのうた』日本翻訳文化賞、1988年『いちねんせい』小学館文学賞、1993年『世間知ラズ』第1回荻原朔太郎賞など数々の賞を受けている。
外国文学や外国絵本の翻訳も数多く手掛け、マザーグースやスヌーピーの翻訳で幅広い世代に知られる。鉄腕アトムの主題歌「空をこえて ラララ星の彼方〜」も谷川さんの作詞。谷川さんを知らない人でもその仕事には、どこかでふれているはずだ。燕市内の3図書館では翻訳も含めて約270冊の谷川さんの図書や絵本がある。
谷川さんと対談する立見迪子さんは、長岡市のギャラリーmu・anの代表。1947年新潟県生まれ。青山学院女子短期大学卒。1999年より個展、グループ展でアート活動を行いながら、2001年に詩画集『思いがけない贈り物』を出版。絵本読みきかせ活動を40年続け、燕市立図書館の読み聞かせボランティア養成講座の講師を3年間務めており、燕市ではおなじみだ。
谷川さんは立見さんと面識はないが、講演会では自身の著作物を使って言葉や絵本の力について2人が対談形式で意見をかわしたあと質疑応答も行って2時間で終わる。
講演会は、つばめBOOKサポーター事業の一環で開く。定員680人で入場は無料だが、入場整理券が必要。入場整理券は5月10日から燕市の中央公民館、吉田公民館、分水公民館、市立図書館で配布する。問い合わせは市教委生涯学習課生涯学習係(電話:0256-63-7001)へ。