燕三条地場産業振興センターは大型連休後半の3日から6日まで「じばさんGWフェアー2013」を開き、初日3日は金物特価市、鍋や包丁など下取りフェアの売り場など、地元をはじめ県内外からの行楽や観光客などでにぎわった。
3日は好天に恵まれて終日、家族連れや夫婦が切れ目なく来場した。金物特価市は、包丁や鍋、園芸用品、工具など燕三条製の商品を、同センター展示即売場で販売している産地価格より、さらに割引した特価で販売する。
下取りフェアは、不要になった包丁、フライパンやケトル含む無鍋、園芸はさみ、くわを下取りし、同フェア期間中の買い換え時に使える10%の割引券と交換するもの。午後3時半で約200点の下取りがあり、鍋や包丁などの売れ行きも好調だった。
このほかに、スーパーボールすくいなど子どもたちが楽しめる「ちびっこコーナー」、お楽しみ大抽選会、出張鍬ギャラリー、「笑顔になれるお味噌汁」販売会、3日限定の包丁研ぎ実演、野菜調理器メーカー直売会、などのイベントが盛りだくさんに行われた。
毎回人気の包丁研ぎ実演は、1丁500円から研ぎ直しを行うもので、オープン前から30人近くが並び、数百丁が持ち込まれた。研ぎ直しを行うのは、三条包丁連の鍛冶職人。1丁数万円から数十万円もする刃物も作る三条の職人たちがグラインダーを並べて持ち込まれた家庭の包丁を研ぐ、ぜいたくな研ぎ直しだ。
新潟市の女性は、3時間待ちの状況にいったんはやめようと思ったが、「とてもよく切れるようになる」とプロの職人が研ぐことを聞いて、頼んだ。鍋も下取りしてもらって同フェアならではのイベントを喜んでいた。
今回、初登場のコーナー「出張 鍬(くわ)ギャラリー」は、三条のくわメーカー相田合同工場が数十種類のくわを展示し、修理も受け付けた。秋田から観光に訪れた人が購入したり、弥彦村から修理を頼みに来た人もいて需要も高いようだった。フェアーは毎日午前9時半から午後4時半まで。