犬のトリマーを養成するトリミングスクール「日本ペット美容マイスター学院」(小黒美智子学院長・燕市井土巻5)は5日、同学院県央校で初めて「我が家の愛犬すくすくフェアー」を開き、20組近い愛犬家が訪れてバランス・ドッグマッサージをはじめペットに関するイベントを楽しんだ。
バランス・ドッグマッサージは、以前は同学院の生徒で、ことしに入ってから同学院スタッフとして働く高橋美杉さん講師。バランス・ドッグマッサージは、アメリカやカナダドッグマッサージとボディーワークを学ぶドッグ・リレーション主宰講師の松江香史子さんが開発した、犬の心と体のつながり、犬の心と飼い主のつながりにも目を向け、包括的に犬の健康を整えるマッサージ。高橋さんは松江さんの指導を受け、そのインストラクターの資格を取得した。同学院では、バランス・ドッグマッサージを定期的には行っていないが、昨年から単発で行っている。
高橋さんは犬の筋肉や骨を意識し、確認しながら行うやわらかくタッチするマッサージを指導。「飼い主が背骨を意識してマッサージすると、ワンちゃんも背骨を意識するようになります」、「ワンちゃんがリラックスしているかどうかのいちばんのバロメーターはまぶたが落ちてくることです。それを目指してほしい」と、ただ学んだ通りにマッサージを調整するのではなく、犬の反応を注意深く観察して飼い主と犬でコミュニケーションしながら調整するよう求めた。
訪れた犬はプードルやマルチーズ、ワイヤフォックステリア、コーギー、それに日本犬などさまざま。近くに知らない犬でいるので緊張したようすだったが、ポイントをついたマッサージに気持ち良さそうに目を細めていた。
ほかにもプロカメラマンによる愛犬写真撮影やしつけの悩み相談、愛犬のための手作りおやつのレシピを紹介などを行い、なかでも写真撮影が人気だった。
同学院がこうした外部向けのイベントを行ったのは初めて。同学院を広く知ってもらうにはどうしたらいいかと新潟産業創造機構(NICO)の広報相談に相談したところ、イベントの開催を提案され、初めて企画した。初めてなので2、3組でも訪れればと思っていただけに、予想以上の人気だった。
小黒院長は「秋にも開いて、今後は定期的に開きたいですね」と手応えを感じた。「今回は『こどもの日』でしたが、秋は『敬老の日』もあるので、介護をテーマにやってみようかと考えています」と話していた。