三条市栄地区産の有機米を原料にした酒、純米吟醸「越乃しらさぎ」をつくる栄地区の9つの酒販店で作る「栄然酒会(さかえねんしゅかい)」(渡辺荘吉会長)は、3日に同会発足二十周年を記念して「越乃しらさぎ」の長期熟成酒を発売したのに伴い、同会とも縁の深い国定勇人三条市長を表敬訪問した。
栄然酒会会長の渡辺荘吉さん(71)=ワタナベサケテン・三条市帯織=と事務局の近藤正祐さん(53)=近藤酒店・三条市福島新田甲=の2人が午前10時に市役所を訪れ、国定市長に長期熟成酒を紹介し、1本プレゼントした。
栄然酒会は三条市合併前の栄町の時代、1994年に発足。町内の酒販店が町内の有機栽培農家とタッグを組み、農家からアイガモを利用した有機農法で酒米「五百万石」を作付けしてもらい、収穫した酒米を「麒麟山酒造」=東蒲原郡阿賀町=に醸造を委託し、その12月にしばりたての生原酒「越乃しらさぎ」を発売している。
720ml入りで2,205円。ことしは20周年ということで、「越乃しらさぎ」を5年間、低温熟成させた長期熟成酒を720ml入り2,940円で限定240本発売したが、すでにほとんどが売れて残りわずかと好評だ。
大の酒好きな国定市長は、長期熟成酒を手にすると「あっ、冷えてる!。このまま飲めって感じですかね」と喜んだ。
国定市長は以前、栄然酒会の田植えに家族で参加したことがあり、「越乃しらさぎ」の飲みきり会にたびたび参加し、15周年のときは講演も行った。渡辺さんは本当にお世話になりっぱなしで」、「市長さんから応援していただいてありがとうございました」と感謝した。
国定市長は「きょうの夜を楽しみに」と言いながら、このあと東京出張へ出掛けることを思い出してがっかりしたが、「ぜひ東京でもPRしていただいて…」と水を向けられると、ナイスアイデアに「やった!」と大喜びだった。