県立新潟県央工業高校は、明治44年(1911)に南蒲原郡立三条商工学校として開校してから平成23年でちょうど100年。その100周年記念事業で建設される総合トレーニング場の起工式が10日、行われた。
午前10時から建設現場の合宿所「共和会館」前で行われ、三条・八幡宮の藤崎重康宮司による神事に続き、建設事業を行う学校創立100周年記念事業実行委員会会長の川崎国雄同窓会長があいさつで、記念事業実施のための多くの協力に感謝するとともに、在校生や将来の生徒のために残せる立派な建物になるようにと、無事完成を願った。
総合トレーニング場は、老朽化して水害で浸水被害も受けた重量挙道場を改築する形で建設し、運動部全体で使う。計画では、建物はウエイトリフティング練習スペースとフリートレーニング場を併せもつ鉄骨二階建てで、延べ床面積は約337平方メートル。建設費や付随の屋外多目的広場整備として3,100万円の事業費を予定しており、その資金に充てるため、「篤志募金」を行っている。
県央工高は、三条商工学校、三条工業学校、三条実業高校、三条工業高校と校名が変わり、平成16年に三条実業高校燕分校からスタートした燕工業高校と統合した。この100年の大きな節目に、同窓などで学校創立100周年記念事業実行委員会を組織し、今年度は総合トレーニング場の建設、10月5日に記念式典と記念祝賀会を行う。
同校は昨年度、新潟県高等学校スポーツ年間最優秀校を受賞するなど、文武両道で生徒の活動が活発だ。平成20年には野球部が甲子園に出場。全国大会出場や全国制覇なども果たした。そうした生徒の活躍に応えようと、総合トレーニング場の建設を計画した。