三条市の避難所に避難していた福島県南相馬市の有志などが募金し、枯れた三条市総合福祉センターのゴヨウマツに代えて新しいゴヨウマツを植栽 (2013.5.16)

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東日本大震災の影響で三条市の避難所に避難していた福島県南相馬市の有志などが、当時、力づけられた三条市総合福祉センターの避難所のマツの木、ゴヨウマツが枯れたことから、再び植えてほしいと3月に目録を寄付。そのゴヨウマツが15日、同じ場所に植栽された。

三条市の避難所に避難していた人など有志の寄付で三条市総合福祉センターに植栽されたゴヨウマツ
三条市の避難所に避難していた人など有志の寄付で三条市総合福祉センターに植栽されたゴヨウマツ

ゴヨウマツは三条市の木でもあり、2011年3月の東日本大震災発生直後に三条市が開設した避難所のひとつ三条市総合福祉センターの正面玄関わきにあった。同年8月に避難所が閉鎖れたが、9月半ばから枯れ始め、11月には撤去された。避難所があった当日は喫煙スペースでもあり、避難していた人たちが不安な気持ちを話し、涙したり、励まし合ったりした場所でもあった。

三条市内で避難生活を続ける佐竹紀さん=南相馬市=らは、そのマツを「こころの木」だったと言い、復活を願って避難者有志と三条市のボランティアグループが協力して募金活動や遊休品を持ち寄ってフリーマーケットで販売するなどの活動を行った。植栽の目標金額の10万円に達したことから一区切りとし、震災から2年が過ぎた3月15日に三条市に「五葉松一式」の目録として寄付していた。

新しく植栽されたのは、樹齢50年ほどで高さ約4メートルの立派なゴヨウマツ。寄付を受けた三条市から今回の植栽の経緯を聞いた保内地区の造園業者などでつくる「保内みどりの里管理組合」は、それならばと、寄付の3倍ほどの値段の木を選定し、15日午前、組合員が植え込み作業を行った。

また、すでに福島に戻った人をはじめ三条市に避難していた福島県南相馬市の人たちの募金で、記念の石碑も建立。23日午前11時から三条市総合福祉センターで「五葉松植樹」・「記念石碑建立」式典が開かれる。

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