燕市と日本貿易振興機構(ジェトロ)新潟貿易情報センターでは、6月7日午後3時から市役所つばめホールで第1回燕市海外ビジネスセミナーを開き、ジェトロの講師によるASEANを中心に最新の海外ビジネス動向の講演、事例発表、海外展開支援メニューの紹介、個別相談会を行う。新興国市場に興味のある中小企業に参加を呼びかけている。
ジェトロ海外調査部アジア太平洋州課の若松勇課長が「中小企業のための海外ビジネス動向〜最新のASEAN情勢を中心に〜」をテーマに講演する。
続いて海外への販路拡大に取り組んでいるダシの株式会社フタバ=三条市川通中町=が事例発表したあと、燕市やジェトロが用意する海外展開支援メニューを紹介し、個別相談会も行う。
市では昨年度、中小企業新市場調査研究会を設立し、研究会を6回開いた。海外展開に関心のある市内企業に対し、昨年は円高で輸出が難しかったが、ここにきて一転して円安となり、とくに東南アジアの消費拡大、富裕層への売り込みが注目されており、そのサポートが主眼になりつつある。
研究会の活動の一環で昨年度はタイやフランスの見本市に参加。今年度は新たに海外見本市出展サポート事業を行い、中小企業を対象に旅費や外国語の翻訳も含めて75万円を上限に出展にかかる費用の2分の1を助成する。
そうした取り組みとして今回初めて海外ビジネスセミナーを開き、これを皮切りに参加者からのアンケートも調べてASEAN各国への販路開拓などを比較、検討できるような深掘りしたセミナーを企画する考えだ。参加は無料。参加したい人は6月3日まで市の商工振興課(電話:0256-92-2111、ファクシミリ:0256-77-8306)へ申し込む。