17日の三条の最高気温は18.7度で平年をやや下回ったが、日中は青空が広がって風薫るさわやかな陽気となった。
明け方の最低気温は11.0度。朝のうちは雲が目立ったが、しだいに雲が減り、午後からは北寄りの風が吹いた。
県指定天然記念物「八王寺の白藤」のある燕市八王寺、安了寺(松島孝夫住職)はこの日、好天に誘われるにように見物客が次々と訪れて境内は花見客でにぎわった。
「八王寺の白藤」は、樹齢推定約300年、幹回り5.3メートル。東西約30メートル、南北約20メートルのフジ棚に枝を広げる。昨年2月に雪の重さでフジ棚の大半がつぶれ、枝もいたんだが、棚の修復や樹木医による治療で樹勢を回復した。
花は見ごろを迎えており、昨年、フジ棚がつぶれていたんだことも、そう言われなければわからないていどの見事な咲きっぷりだ。長いもので花房を50センチ以上に伸ばし、透き通るように白い花がまるで多岐のようにびっしりと咲き、生命力の強さに驚かされる。
訪れた人は「きれーらねー!」、「今、いちばんいいときあね」と目を輝かせて花房にカメラや携帯電話のレンズを向けた。一段落するとフジ棚の下を歩き、幹の回りに並べたベンチに腰掛けて目には白いフジの花、鼻で香水のようなの甘い香り、そして体でさわやかな陽気を味わいながら季節の風物詩を楽しんでいた。