燕市役所新庁舎完成記念で燕市教育委員会は、24日から6月6日まで新庁舎の「つばめホール」で横山操作品展「若き日の息吹」を開いており、旧吉田町出身の日本画家で、名誉町民から合併後は燕市の名誉市民となった横山操(1920-73)の作品35点を展示している。
展示作品は、燕市が所蔵する横山の作品のほか、大山治郎コレクション美術館=燕市井土巻2=所蔵の横山の作品2点を含む。燕市は横山のおいから横山が残したデッサン画の寄贈を受け、2010年に横山操デッサン展、翌11年に横山操初期作品展を開いた。その過去2回はいずれも燕市産業史料館が会場だったが、今回は会場が広く、2回で展示した作品を合わせて展示しているような形だ。
燕市民にはおなじみの横山が20歳で青龍展に初入選した作品「渡船場」をはじめ、完成作品は寄付を受けて市教委が修復したものもある。20点ほどは素描。横山は戦前の若いころの作品を自らの手で焼却したので現存する作品は少ないが、素描の多くは10代で描いたと思われ、横山の作風の変遷を知るうえで貴重な作品だ。
初日24日は正午までに早くも来場者が100人を超え、出足は順調だった。会場では展示作品を図柄にしたポストカードを5枚組み300円で販売している。土、日曜を含む毎日午前9時から午後5時まで開場、入場無料。また、26日午後2時から会場で大山治郎コレクション美術館の代表、大山治郎さんによるギャラリートークを開く。