三条マルシェの出店者が中心となって始まった三条マルシェのスピンオフ企画「たまりば市」の第2回が26日、三条商工会議所で開かれ、ブースは前回より9つ多い39にパワーアップし、大勢の来場でにぎわった。
県内各地からハンドメードの小物や雑貨、飲食の販売、アロマ、ネイル、エステに花のアクセサリーや占いと、さまざまなブースが並んだ。
今回はレザーや手作りアクセサリーなど男性の出店が増え、幅広い人たちから楽しんでもらえるようにと前回にも増してバラエティーに富んだラインナップとなった。
絶好の好天に恵まれ、午前10時半の開場時には50人ほどが会場入り口で列をつくり、午前中は体をぶつけずに歩くのも難しいくらい会場は来場者でぎっしりに。昼までに来場者は600人を超えた。
三条市が3年前から毎月1回、三条市の中心市街地を歩行者天国にして青空市「三条マルシェ」を開いている。ただ、道足の悪い冬場は休んでおり、その間も次の三条マルシェを待ちきれないと、出店者の女性が「たまりば事務局」をつくり、昨年12月に第1回の「たまりば市」を開いた。
今回は手作り小物「yucco smile」の須佐有希子さん(37)=三条市月岡=と出張リラクゼーション「Clair」=同市下坂井=の水科和奈さん(33)が主催。第1回は昨年12月に開き、出店の見合わせが出るほどの大雪に見舞われたが、今回は五月晴れ。須佐さんは「開場したら、どどどっとお客さんが入って夢のよう。前回より全然、熱気があります」と満面の笑顔で喜んだ。
国定勇人市長も昼前に会場を訪れた。主催者から半年前から出席を求められ、日程を空けておいた。「こんなに人が入っているとは思わなかった。華やかな店が並んでいる」とやはり熱気に驚き、さっそく妻に電話して来場を勧め、自身も首から下げる木のネームカードホルダーを購入した。
たまりば市については、「まさに化学反応」、「象徴的事象」と評価し、「それにお客さんもついてきているのがすごい」。三条マルシェからたまりば市という流れは「結果的には戦略的な取り組みになった」と喜び、店と客の垣根の低さにも注目していた。