燕市産業史料館では、6月1日から16日まで同史料館で企画展「金工の技術展〜燕の鍛金編〜」を開く。
鍛金技術は鋳金、彫金に並ぶ金工技術のひとつ。金属の展性、延性を利用して加工して工芸品を作る技法で、燕の鎚起銅器は、約200年の歴史の鍛金技法のひとつ「鎚起(ついき)」によって製作された。
鎚起は一枚の銅板を金づちや木づちを使って打ち延ばしたり、打ち縮めたりして器を作る。燕には明和年間(1764-71)に仙台生まれの藤七という人物が来燕して伝わったとされる。
今回は同史料館が所蔵する鎚起銅器によって作られた作品を展示し、燕の地域で発達した技法を、作品と解説を対比させてわかりやすく紹介する。また、毎週日曜に地元鎚起銅器作家による作品解説会を開く。2日は人間国宝の玉川宣夫さん、9日は石高靖男さん、16日は西片亮太さんでいずれも午後2時から1時間開く。予約は必要なく、参加したい人は直接、会場へ出向く。参加は無料だが入館料が必要。
期間中の休館日は月曜の3日と10日、開館は午前9時から午後4時半まで、入館料はおとな300円、子ども100円で土、日曜と祝日は燕市内の小中学生と付き添いの保護者1人が無料。問い合わせは同史料館(電話:0256-63-7666)へ。