三条市は27日、平成25年度三条市子ども・若者総合サポート会議の第1回代表者会議を開き、乳幼児から若者までの虐待やいじめ、不登校、発達障がい、ひきこもりなどの問題を連携して切れ目なく総合的に支援する32の関係機関が一堂に会して、全体や個々の機関の活動実績や計画について協議し、意見交換した。
同会議は、平成21年10月に三条市が事務局となって発足した「三条市子ども・若者総合サポートシステム」の関係機関の代表者による活動内容の共有や意見交換などの場として毎年、開いている。
同システムは、乳幼児から35歳くらいまでの若者までの三条市民が支援を必要とする場合、就労・自立に至るまでの間を切れ目なく一貫して必要な支援をを総合的に受けられるようにする体制。子どもの支援ニーズが多様化、複雑化するなかで、個に応じた支援体制は縦割による連携上の課題もあったため、三条市(子育て支援課)がその情報を集約、一元化し、関係する組織や機関と連携した体制づくりを構築している。
午後1時半から栄庁舎で開いた会議は、三条市をはじめ、新潟地方法務局や新潟少年鑑別所、警察、児童相談所、医療機関、保育園、学校など32の関係機関から代表者などが出席。システム全体と虐待防止、問題行動、障がい、若者支援の4つの部会、さらに各関係機関・組織の平成24年の活動実績と減製25年度の活動計画についてをそれぞれが説明し、質問や確認などを行った。
平成24年度の同システムによる支援対象者の把握状況では、虐待151人、非行75人、不登校101人、障がい295人、ひきこもり(若者)7人の計629人(うち87人は他区分の重複)、その対応などが報告された。
関係機関・組織の活動計画では、弁護士会が子どもたちや両親などのために開設している「子どものなやみごと相談ダイヤル」(月・木の16時〜19時、電話:0120-66-6310)、6月1日午前10時から午後3時まで新潟県弁護士会が実施する「いじめ・体罰・子どもなんでも相談」(電話:0570-045-533)など各機関の相談受付などの紹介もあった。
また、「困っていることがあるが、どこに相談したらいいかわからない」、「相談しているが、うまくいっていない」などの相談や同システムの問い合わせなどは、三条市子ども・若者総合サポートシステム事務局の三条市子育て支援課「子どもの育ちサポートセンター」(電話:0256-45-1131)で受け付けている。