燕三条プライドプロジェクト朝カフェ実行委員会は、地域の畑を会場に燕三条の魅力を発信する「燕三条『畑の朝カフェ』」を、23日から燕市井土巻地内の花苗農場で開催し、県内外からの参加者に摘みたてハーブのソース作りなど農業の生産現場ならではの体験を通じて燕三条でのひとときを楽しんでもらった。
金属加工など工業的なイメージの強い燕三条地域だが、一方でコメ、野菜、果樹など県内有数の農産物の多品目産地。「畑の朝カフェ」は、その農業の生産現場から発信するちょっとおしゃれな体験型カフェだ。
昨年は春から秋までに計4カ所の畑で順番に開き、ことし2年目の取り組み。生産者が体験や新鮮な食材の提供に趣向を凝らすため、内容は会場によって毎回、異なる。
ことしは、23日からの燕市・ハーブ&ナーセリー「ハーベスト」=土田信行さん経営=を皮切りに、秋までに果樹や野菜の畑と田んぼ計5カ所で開く。
「ハーベスト」では申し込みが多かったため、計画した23、24、25、26の4日間に加え、6月1日にも朝カフェ倶楽部会員限定の追加開催を決定。各日とも定員8人の少人数開催で、ハーブや色とりどりの花苗を生産するビニールハウス脇にセッティングした特設カフェで午前9時半スタート。
最初の4日間は天気に恵まれ、参加者自らがハサミで摘んだハーブ「ルッコラ」を使ったソース「サルサ・セルバチコ」を作るガーデンクッキングの体験をメーンに、同農場で生産するハーブのフレッシュハーブティー、採れたてのアスパラやハーブ、ナシ、タケノコなどを使ったサラダやパスタなども味わってもらった。
参加者は土田さんの解説を聞き、鉢からつまんだハーブの花や葉を食べて「ん、花は甘いね!」、「ゴマの味がする」。足元に青々と茂るミントにふれ、「さわやかな香りがする」と体感。土田さん家族や同実行委員をはじめ、直売の燕三条イタリア野菜研究会メンバーや摘果ばさみを生産する三条のはさみメーカー、参加者同士などで会話も弾み、和やかな雰囲気のなか燕三条の異空間をゆったりと楽しんだ。
また、今回の「朝カフェ」で使っているフォーク、包丁、はさみ、アウトドア用のイスやテーブルなど燕三条産の製品の説明にも関心を持つ人も多く、帰りに「燕三条Wing」でさっそく買い物をしていく参加者もあった。
今回は、申し込み多数の場合抽選として、各日8人の定員で計32人を募集したところ、2倍の60人から応募があり、抽選を行った。
次回の開催は、6月30日に三条市代官島、渡辺果樹園で開く。参加費は1人3,800円。同回の受付は先着順で、定員40人のうち20人の朝カフェ倶楽部会員枠は受け付け開始10分で定員に達し、すでに終了しており、一般枠20人分は5月30日午前10時から申し込み(燕三条ブランド推進室:0256-36-4123)を受け付ける。