燕市はこのほど東京ヤクルトスワローズのマスコット、つば九郎を燕市PR隊鳥に任命したのあわせて来燕した衣笠剛球団社長を講師に迎えて職員の月例政策研究会を開いた。
幹部職員ら約50人が出席した。「ヤクルト球団のチームへの取り組み、ファンサービス・満足度向上のための改善策」をテーマに1時間、講演した。
衣笠社長は1949年愛媛県生まれで、71年に日本大学経済学部を卒業してヤクルト本社に入社。2009年専務取締役に就任後、2011年にヤクルト球団の代表取締役社長兼オーナー代行に就いている。
衣笠社長は、「(社長就任後に)思って実行してきたことをお伝えしながら、その2年間でできあがったものを基盤にしてこれからどういうことを考えているのか」を報告する形で話を進めた。
社長に就任して、優勝と経営内容の改善の2つの方針を掲げた。日本バウンドテニス協会の副会長も務め、同協会へ11年間、出向して普及に努めた経験がある。
そのときにチームを強くするために必要なものとして良く言われたのが「優勝のためには「良き指導者を揃える」、「必要活動資金を確保する」、「良き練習環境を整える」、「素質ある選手を確保する」。それぞれについて、それらを現在の球団に当てはめて具体的な取り組みを語った。
燕市が衣笠社長に再三、お願いして実現した講演。球団経営と行政という、あまりにも畑違いな組織だけに、球団経営から間接的に学ぶことがあるだろうと期待されたが、聴講した鈴木力市長は後日、組織運営には相通じることが多く、「そのまま生かせることばかりで驚いた」と話していた。