6月15、16日の2日間、三條機械スタジアムで開かれる2013プロ野球ウエスタン・リーグ公式戦阪神タイガース対中日ドラゴンズの記者会見が31日、会場となる三條機械スタジアムで行われ、三条市の生まれでもある“第4代ミスタータイガース”こと元阪神タイガースの掛布雅之さん(58)が同席してPRに一役買った。
掛布さんは翌6月1日に白根野球場で開かれる少年野球教室の講師を務めることが先に決まっており、それにあわせて三機スタ祭り実行委員会が1日早く県内入りしてこの記者会見への出席を頼み、実現した。
掛布さんは昔は地方にプロ野球ができる球場が少なく、「生まれ故郷の三条と育った千葉で、ぼくはファンの前で野球をやった経験がない」。二軍だが、今回、プロのゲームが開催を喜び、タイガース二軍の平田勝男監督と選手は子どもたちに「すばらしいメッセージを送る野球をやってくれると思う」と言い、「平田監督には三条でのゲームは必死にやれと言っておきます」と笑わせた。
翌1日は子どもたちにプロ野球の楽しさやあこれがれ感じてもらいながらいい汗を流し、「いい新潟の思い出をつくって帰りたいと思います。いちばんいいのはきょうの夜のお酒」とにっこり。
今回、出場が予想される選手のなかで期待される選手として北條史也内野手、一二三慎太外野手、中谷将大外野手、森田一成内野手など1、2年で一軍に上がれそうな若手の名前をあげた。名前と背番号が一致するように覚えると、あとで1軍の試合に出場しているときに楽しむことができ、今はチーム単位のファンが多いが、巨人の王、長島、阪神の江夏、田淵のように個人のファンにもなってほしいと願った。
三条市や三条市出身の同じプロスポーツ選手、プロレスのジャイアント馬場さんについての質問にも答え、3歳くらいまで三条にいたと母に聞いており、小学校のときに母の実家に一度、母と一緒に帰省して1週間ほど過ごした。プロレスが大好きで全日本プロレスを見ていて、現役時代に東京の後楽園ホールで行われた馬場さんの試合を観戦。馬場さんとあいさつし、生まれが三条で馬場さんの実家と5軒くらいしか離れていなかったと聞いていることを話し、馬場さんからすごく喜んでもらった。
馬場さんの大きさに驚いたことや映画「007」シリーズ」に馬場さんが5億円のギャラのオファーを断ったと聞いたエピソードも紹介。馬場さんも当初はジャイアンツに入団し、けがで退団してプロレスへの道を進んだが、けがをしていなかったら投手の馬場さんと対戦した可能性がある。「あの高いところから投げる馬場さんの打席に入ったらどうだったですかね。打てたかなあ」と掛布さんは首をかしげていた。
掛布さんはテレビなどで見る通りに笑顔が絶えず、気さくな話しぶり。一方で同席した三機スタまつり実行委員会のメンバーはかつてテレビにかじりつようにして観戦してプロ野球の舞台できら星のごとく活躍していたミスタータイガースと席を並べて恐縮し、がちがちだった。