燕市を全国へ広くPRしてもらおうと燕市は5月20日、燕市PR隊鳥(長)につば九郎、燕市PR大使に上杉香緒里さんと本宮宏美さん任命したが、早くもそれに続いて新しい燕市PR大使に元プロレスラーのキラー・カンさん(66)の就任が決まった。
キラー・カンさんは1947年3月6日、旧吉田町生まれ、本名は「小沢正志」。吉田中学校を卒業後、大相撲春日野部屋へ入門し、1963年に初土俵を踏んだ。その後、栃東(玉ノ井親方)の付き人などを経て、1971年に日本プロレスに入門。アントニオ猪木との海外遠征やアンドレ・ザ・ジャイアントとの名勝負など、昭和のプロレスを支えた名選手のひとり。ヒール役のモンゴル人レスラーを演じ、奇声を上げながら放つモンゴリアン・チョップで当時のプロレスファンに強烈な印象を残した。
1987年に引退し、今は東京都新宿西新宿で「居酒屋カンちゃん」を経営。鈴木力市長は5月10日、燕市の「磨き屋シンジケート」が作るエコカップを持参して店を訪れて直接、キラー・カンさんと会って燕市PR大使就任の快諾を得た。キラー・カンさんは旧吉田町時代には何度か町の行事にも参加しているが、いずれも単発で、燕市PR大使の就任により継続的にふるさととつながりをもつことになった。
就任式の日程はなどはこれから調整する。鈴木力市長は、5月31日の定例記者会見でキラー・カンさんには、店で燕市をPRしてもらうほか、現在、福祉施設などで歌を歌って慰問する活動も行っていることから、燕市内でもそうした活動に期待した。
また、鈴木市長は「つば九郎もプロレスが好きなんで、キラー・カンとつば九郎のプロレス対決ってのも実はおもしろいなって思ってるんですけど」と、昭和のプロレス界を支えた郷土の誇りが燕市PRの後ろ盾になってくれた喜びに口も滑らかだった。