世界のアウトドアブランド、スノーピーク(山井太社長・本社三条市中野原)は、1、2の2日間、同社全店で恒例の感謝イベント「雪峰祭(せっぽうさい)−春」を開いている。そのなかでも三条市の本社「HEADQUARTERS」のイベントは最大規模。春を飛び越えて夏を思わせる青空に恵まれ、併設の「Natural Lifestyle Store」、キャンプフィールドも生かして手作り感たっぷりに来場者をもてなしている。
毎年恒例の感謝祭で、昨年から年2回開催。本社ではスノーピーク製品の展示や販売では、雪峰祭限定アイテムやファクトリーアウトレット、B級アウトレット抽選会。おたのしみイベントはフルリニューアルして、オリジナルステッカー製作、フィールドスタンプ&クイズラリー、スノーピークのテントやタープを塗り絵などを行っている。セグウェイの無料体験もある。
飲食では、同社のフリーズドライのスープ「マウンテンスープ」をウェルカムスープとしてサービス。メーンの飲食も外注せずに地元三条市のパンに県産肉のソーセージをサンドしてスタッフがホットドッグ「Land Dog Pro.」を手作りしている。
初日1日は、三条は最高気温29.3度の暑すぎるくらいの陽気だったが、青空に恵まれたのが何より。ことしもアウトレットなどこのときでないと手に入らない価格でスノーピーク製品を手に入れようというファンが開場前から訪れ、半分は県外からの来場者。受け付けで受け取った同社のアスタリスクマークをかたどったエントリーパスを首から下げ、さまざまなサービスを受けていた。
今回の注目が2日間とも予約制で行っている燕三条産の食材をふんだんに使った「小松シェフによるフィールドイタリアンレストラン」。三条市出身で東京でイタリアンレストラン「グースト」を経営する小松岳史さんが、1日20人限定でフィールドイタリアンレストランをオープンした。
アウトドアで調理するのは、小松シェフにとってもこれまでにない経験。店で使い慣れたものとは違う調理器具に、「難しくてもやるのがプロですから」と汗を光らせて腕をふるうと、まるでアートのような料理が次々とできあがった。次々とテーブルに運ばれる料理に、地元三条市から参加した小松さんの同級生は「ヘルシーですごくさわやか。驚きました」とご満悦だった。小松シェフによる料理教室「フィールドDUOキッチン」も開いている。
また、木造建築の設計、施工の金子材木店(金子幸夫社長・三条市月岡3)は協力業者との勉強会「ハピプロ」として、協力業者の2人を含む社員ら9人で雪峰祭を訪れてランチ会。さっそくホットドッグなどを味わい、金子社長は「チームコミュニティーのスキルアップを図るためにも、目線を変えるのも大事ですから」とアウトドアでの特別なコミュニケーションを楽しんでいた。
スノーピークの山井社長は、会場を回って知り合いやユーザーと積極的にコミュニケーションしていた。「スタッフが手をかけてスタッフの感謝の気持ちが伝わるように心掛けました」と山井社長。加えて「“燕三条”として何か地域貢献ができないかという反省点があり、その点をリニューアルしました。あとはお客さんからどれだけ楽しんでもらえるかです」と話した。
小松シェフについては「ふるさとへの貢献の気持ちが強い方で、ふだんは東京でしか味わえませんが、ぜひ地元の人にも味わってほしい」との思いを話していた。2日も好天の予報で、大勢の来場者でにぎわうはずだ。2日は午前9時から午後3時まで。