東京に住む三条市合併前の旧3市町村それぞれ出身者でつくる東京三條会、東京栄町会、東京下田郷人会は、2、3日の1泊2日で合同懇親会開催記念イベント「三条市を巡る旅」を行っており、11人が参加して三条市内をめぐっている。
東京下田郷人会の参加申し込みもあったが、急きょ参加を取りやめたため、参加したのは東京三條会と東京栄町会の40代から70代まで。車2台に分乗して昼過ぎに三条市を訪れ、まずは三条燕総合グラウンドで開かれている三条凧合戦を見学した。
東京三條会会長の社会保険労務士・鈴木四子二(すずき・よねじ)さん(77)=江東区大島=も参加した。三条市西中の出身で昭和30年に上京してからずっと東京暮らし。20年くらい前に東京三條会で三条市を訪れたときにも当時、県立三条商業高校裏手の河川敷で行われていた三条凧合戦を見物。それ以来の観戦となった。
三条市に住んでいた子どものころも三条凧合戦を見ていた。「昔の凧はもっと大きかったと思うんですが…」と当時を思い出しながらも、「懐かしくて感動しますね」と目を細め、「三条市との交流をこれからも深めていきたい」と話していた。
県観光協会の「にいがた観光特使」に委嘱されている女性参加者は、5月だけで3回も三条市を訪れており、「やっぱり新潟の風景はいいですね。ほっとします」と東京ではお目にかかれない横に広がる地平線やまだ雪が残る県境の山々を眺めていた。ほかの参加者からは来年から会として三条凧合戦に出場したいという声も上がっていた。
三条市内で旧3市町村出身者でつくる東京の3つの会は、それぞれ存続しながら昨年、ことしと親睦会を開いて連携を深めており、そうした流れから今回の「三条市を巡る旅」の合同企画が実現した。このあと下田地区へ向かってスノーピーク本社を見学し、嵐渓荘に宿泊。翌3日は高城ヒメサユリ祭りの見学などを予定している。