燕三条地場産業振興センターは6日、定例の理事長記者会見を開き、2年ぶりに同センターの理事長職に就いた国定勇人三条市長が「『燕三条』というキーワードを、とことん追及し、とことんPRしていく」と述べ、同センターの関連する事業など5項目を話した。
理事長職は、三条市長と燕市長が2年交代で務めており、ことし4月からは三条市長が就任。2年ぶりの理事長就任後、初の会見となった国定理事長は冒頭、理事長職の2年間に心がけたいこととして「燕三条へのこだわり」と「地場産業振興センターへのこだわり」の2つに対する思いを話した。
前回の理事長時代の2010年に地場産業振興センターの名称を「新潟県県央地域」から「燕三条」に名称変更したことにふれ、ユーザー目線に寄り添う意味でも「『燕三条』というキーワードを、とことん追及し、とことんPRをしていきたい」。
センターを所管するのは地場産業の振興で、地域の一番のかなめは「ものづくり」。ユーザーの知名度の認知は三条、燕単体よりも「燕三条」であり、そこにこだわっていくべきとし、燕三条地域の玄関口の物産センターやレストランについても、「燕三条らしさ」を見える化、見せる化する改善を図っていくとした。
さらに、地場産業振興センターは、地域企業に寄り添い、役にたてるような運営に努めていきたいとした。
会見で話した5項目は、研修ガイドブック「燕三条ものづくり大学」の発刊、第17回機械要素技術展への共同出展、燕三条Wingのものづくりイベント、燕三条「畑の朝カフェ」、2013グリーンツーリズムについて。
「燕三条ものづくり大学」は、燕三条地域の支援機関が連携して行う在職者向けの人材育成研修の総称で、同ガイドブックは、三条市や燕市、両市の商工会議所、中小企業大学校やテクノスクールなど国、県の機関など、8つ機関で実施する研修を初めて1冊にまとめたガイドブック。計7,000部の発刊で、燕三条地域の企業1500社への郵送をはじめ、三条、燕両商工会議所等を通じて企業への配布を行う。