昨年2学期に第二中学校との小中一体型校舎に移転した三条市立一ノ木戸小学校とそのPTAは9日、同校の創立140周年記念と解体される旧校舎に感謝の気持ちを込めて新校舎と旧校舎で航空写真を撮影。旧校舎では児童保護者や卒業生、地域の人など300人余りが笑顔で撮影に臨んだ。
絶好の晴天に恵まれ、児童たちは新校舎での撮影に参加。旧校舎は、保護者や家族、卒業生、地域の人などが撮影に参加した。
旧校舎では午前9時の受け付け開始前から子ども連れの保護者や高校生、年配の人などが旧グラウンドに続々と集まった。同校PTAの荻根澤優之会長のあいさつに続き、同プロジェクトの土田衛委員長が撮影方法などについて説明。セスナ機は上空1000メートルを飛行して来るが、学校上空では300メートル付近まで下降して撮影することなどを伝え、「最高の笑顔でお願いします!」と呼びかけた。
グラウンドの校舎側に「ありがとう一ノ木戸小」、反対側に「2013.6.9」の日付が白い文字で書かれており、その間に参加者が入った。
9時45分ころ、上空に撮影の軽飛行機訪れ、グラウンド上空を旋回しながら撮影が始まると、300人余りが空を仰いで両手をあげ、軽飛行機に向かって手を振り続けた。「撮ってる?」、「これでいいの?」、「まぶし〜」など楽しそうに話しながら、それぞれが最高の笑顔で青空を見上げた。
同校を卒業した保護者の女性は、「仕方ないんでしょうけど、自分の卒業した学校がなくなるのは寂しいですね」と話したが、撮影は楽しく、いい記念になったと話していた。今後も使用される体育館を除き、旧校舎やプールの解体工事は8月ころ始まる。