燕署は11日、燕市に住む80歳代の女性Aさんから、オレオレ詐欺被害の届け出を受けた。
Aさんは11日正午ころ、県警の“いしだ”をかたる男から電話で「リストに名前が載っています。保護手続きをするために、お金を返さなければならない。全国銀行協会があなたのお金を守ってくれます。銀行協会から電話が行きます」などと言われた。
その後、全国銀行協会の“やまもと”を名乗る男から電話があり、「あなたの財産を守るため、保護手続きをとります。最終取引と、残高を教えてください。銀行に行って780万円をおろして来てください。銀行で理由を聞かれるので、“身内の不幸”と答えてください」などと言われた。
Aさんはこれを信用し、銀行で現金を下ろして帰宅すると、全国銀行協会と思われる男から「お金を下ろしてきたのもわかります。“さかもと”という男が取りに行きます」などという電話があった後、自宅を訪れて男に現金を手渡し、だまし取られた。
Aさんは男らから「預かったお金を返す手続きについて連絡する」と言われていたのに、連絡がなかったことからだまされたことに気づき、燕署に電話で届け出した。
また、この日の午前中に三条署には4件の不審電話の相談があった。いずれも同じように警察官をかたったもので、Aさんをだました男らと同一犯の可能性もありそうだ。