園芸家の柳生真吾さん(45)が12日、「トヨペット」のサイトに掲載されているブログの取材で燕三条地域を訪れ、三条市下田地区の北五百川の棚田などを訪問した。
柳生さんは、NHK「趣味の園芸」のキャスターを2008年まで務めるなど、テレビやラジオも数多く出演している。俳優の柳生博さんの長男でもあり、山梨県内に家族でつくった雑木林を開放する「八ヶ岳倶楽部」代表。新潟へもたびたび講演会の講師として訪れており、ことし3月に朱鷺メッセで開かれた「新潟世界の蘭展2013」のトークショーに出演し、県内でもファンが多い。
今回は、柳生さんが自然とのふれあいやガーデニングなど、八ヶ岳での生活をはじめ国内外を巡って記すブログ「柳生真吾がおくるエコな生活。」の取材の一環で訪れ、燕市に住む大学時代からの友人を通じて燕三条を訪れた。柳生さんは(株)外山刃物=三条市金子新田=とコラボした万能鋏や剪定鋏「やぎゅうしんごモデル」があり、園芸の道具の観点から三条との縁もある。
この日は、先に取材したバリ島で棚田に出会い、「あらためて日本の美しい風景に会いたいくなってきた」と、日本の棚田百選の「北五百川の棚田」のある下田地区を訪れ、棚田を維持管理する佐野誠五さんが案内した。
白いシャツに日焼けした優しい笑顔が印象的な柳生さん。台風接近によるフェーン現象で30度を超える暑さも気にせず、気さくに話しながら高低差のある棚田を歩いた。棚田の水源となっているわき水「大久保の清水」まで上り、冷たくやわらかな水も味わった。
柳生さんは、鮮やかな青い空と緑が盛り上がるようにせまる粟ヶ岳、残雪の守門岳を目の前に広がる、緑がまぶしい棚田の景色に「素晴らしい!」、「気持ちいいね」と感激。一眼レフカメラでさまざまなアングルから写真を撮り、佐野さんに管理の苦労や農業への思いなどを真剣な表情で聞いた。燕三条で取材した記事は7月ころ掲載の予定だ。