13日朝、校外学習のため三条市立条南小学校4年生32人と引率教職員3人を乗せた三条市のスクールバスが三条市下田地区の道路で自損事故を起こしたことを14日午後、三条市教育委員会が公表した。
教育委員会小中一貫教育推進課によると、バスにのっていた児童や教職員、バスの運転手にけがはなかった。夕方になって職員による一斉家庭訪問を行ったときには、とくに具合の悪い児童はいなかったが、明けて14日、登校後に2人の児童が痛みを訴えたことから、保護者に医療機関に受診するよう求めた。1人は胸、もう1人は首の痛みだった。
事故が起きたのは、13日午前10時ころ。条南小学校の4年1組児童32人と引率職員3人の計35人を乗せたスクールバスは、三条市下田地区の水道用水供給企業団に向かう途中だった。運転手が道を間違え、葎谷地内を吉ヶ平方面に向かうバス1台が通れるほどの道路を走行中に、道路右側の斜面にバスの前方右側を接触したあと、道路左側の斜面にも衝突した。
バスは、前のバンパーが壊れ、ドアも開閉できないほど壊れた。委託先の日の丸観光タクシーが代わりのバスを現場へ向かわせて、児童と教職員を学校まで運んだ。事故原因は調査中。
三条市教育委員会では、事故の連絡を受けた13日は、警察に届けるとともに、児童の安全安心を最優先に対応。翌14日になって小中一貫教育推進課長名で事故を公表した。
同教育委員会では14日夜、条南小で保護者説明会を開いた。事故はあってはならないこととして、児童や保護者に迷惑をかけてたことを申し訳ないと述べた。さらに、今後も児童の体や心の変化などに注意し、最善を尽くしていきたいとしているが、公表が事故の翌日になったことは議論を呼びそうだ。