燕市教育委員会では、14日から30日まで燕市文化会館で開いている「水道の塔四季の写真コンテスト」にあわせて16日午前10時から水道の塔見学会を開き、これまでは1階までの公開だったが、今回は4階まで初公開している。
「水道の塔」は燕市のシンボルで、昭和13年の建設。11年に保存改修工事が完了し、12年に「旧配水塔」として国登録有形文化財への登録が決まった。
この水道の塔の見学会を午前10時から午後3時まで水道の塔見学会を開く。改修工事の記念や希望があればこれまでも水道の塔の内部を公開し、見学してもらったが、見学は1階部分だけにとどめていた。
今回は特別に内部の階段から上がられる最上階、300トンの水道水のタンクが上がっていた直下の4階まで初公開。4階の扉から中ノ口川の方角を一望できる。市教委職員が水道の塔の建設の経緯や建物の概要の説明も行っている。
来場者は、昔からずっと水道の塔を見続けている年配の人が中心。午前11時までの1時間で32人が参加した。
水道の塔から歩いて2、3分の水道町1丁目に住む66歳の女性は、嫁ぐ前は燕市内でももっと中ノ口川の下流側に住んでおり、「確か小学校2年生のときに学校で連れてこられたんですよ。浄水場のすごい施設があったって作文に書きました」と昔を思い出し、はにかんだ。内部には水を上げる管と下げる管しかないことに「何か設備があるのかと思っていたので、意外でした」と興味深く観察していた。