三条市は16日から30日までハナショウブの名所・しらさぎ森林公園=三条市矢田=で「花菖蒲まつり」を開いており、初日16日は咲き始めたばかりのハナショウブの花と深い緑が来場者を迎えた。
園内は約2万株のハナショウブがあり、毎年、開花にあわせて「花菖蒲まつり」を開いている。ことしの開花は例年に比べ1週間ほど遅いということで、初日16日は、数日前から開いた紫や白の花の一部が咲き始めた。
公園内は、前日の雨でいっそう色濃くした樹木とハナショウブの葉の緑が、紫や白の花を際立たせている。少し蒸し暑さも感じるなか家族連れやアマチュアカメラマンなどが次々と訪れ、花の見ごろには少し早いが、園内を散策しながら花や風景を楽しんでいた。
昨年までは、初日にオープニングイベントを行っていたが、咲き始めで花が少ないことが多く、ことしはメーンのイベントの開催日を遅らせ、花の見ごろを迎える2週目の22、23日とした。
22日は、午前8時50分からの健康ウオークに始まり、午前10時40分から「花菖蒲満開イベント」と銘打って栄太鼓の演奏、よさこい踊り、焼きそばなどのテント販売などを行う。さらに、9時半からしらさぎの森自然観察会、11時と午後3時に花博士による花菖蒲ガイド、午後7時からクイズDEホタルウォッチング。
翌23日は、午前10時からニジマス700匹つかみどり(1匹250円)、11時と午後1時に戦国山城「矢田城址」探検ガイド、11時から午後3時までちびっこ白バイ隊記念撮影会を行う。22、23の2日間のみ午前9時から午後3時まで東部工業団地を臨時駐車場として、会場までの無料のシャトルバスを運行する。
また、期間中は花をきれいに咲かせせるための作業を行う「花摘みボランティア」の受け付けも行っている。ハナショウブは1つの茎に2つほどの花をつけ、1番花が咲いているころ、その花の下に2番花のつぼみが膨らんで花を開く準備をしている。1番花が3日ほどで終わるが、そのしおれていく花びらが2番花の開花をさまたげないように、終わる花を摘み取る作業を行う。
同公園内は、つねにきれいに整備されいるが、一斉に花が開く見ごろには、花摘みの作業がおいつかないほどという。作業は花の咲き具合によるので、体験したい人はしらさぎ森林公園の管理棟(電話:0256-45-6476)に問い合わせる。