三条署(小林国夫署長)は17日、昨年4月に続いて窓口での対応で特殊詐欺を2度にわたって防いだ三条信用金庫中央支店(遠藤一哉支店長)と窓口で対応した職員に2枚目の感謝状を贈った。
午前10時に遠藤支店長と窓口係の森井留美子さんの2人が三条署を訪れ、小林署長がそれぞれに感謝状を読み上げて手渡した。
同支店では、昨年4月にも東京都内で暮らす孫娘をかたる女からの電話で、100万円を東京駅のホームまで届けるといった60歳代の女性が詐欺被害に遭うのを森井さんが中心となって防いでおり、今回が2回目のお手柄。500万円の詐欺被害を防いだ。
今回は10日午後7時ころ、三条市に住む80歳代の女性の家に、神奈川県内住む40歳代の二男の名前をかたる男から「のどに菌が入って熱が出て、出張先の病院にいる。明朝、電話をください」といった内容で見知らぬ携帯電話番号の電話があった。
翌11日午前9時ころ、女性は前日の電話の指定通りに電話をかけてやり取りをしていたところ、二男をかたる男は「会社の金1,800万円を使い込んでしまい、きょう監査があるから、ばれてしまう」と助けを求められた。女性は、500万円ならと答えたところ、男は「午後10時ころまでに(受け取りに)行くから」と言ってきたことから、女性は午後1時半ころ同信用金庫中央支店で定期預金を解約した。
窓口で対応した森井さんは、女性が高齢で解約金額が高額だったことなどから、解約の理由などを聞いたところ不審な点があり、特殊詐欺被害の前兆と思われたため、上司に報告。女性を説得して三条署に通報した。女性は長男から二男に連絡を頼み、長男が二男に確認して女性に電話をしてきて特殊詐欺とわかり、女性も納得し、被害を防止できた。
またこの日前後は、燕市、三条市、長岡などを中心に警察官をかたる同様の特殊詐欺被害の前兆電話が多数あり、燕市や長岡市では被害が発生していた。
小林署長は、金融機関が水際で防いでくれるのが大切で、本当にありがたいと前回に続いて感謝の気持ちを伝えた。森井さんは、日ごろから警察から特殊詐欺被害などの事案を知らせる文書などがあり、常に頭に入っていたと言い、日ごろからの警察と金融機関との連携が役に立っていることなどを話していた。