第71回分水おいらん道中写真コンテストの審査会が18日午前10時から分水商工会館で行われ、応募された27人の84点のなかから最優秀賞1点、優秀賞2点、入選7点の計10点が決まった。
最優秀賞は植木元さん=柏崎市半田=の「分水おいらん道中」、優秀賞は服部健さん=燕市花見=の「凛として」と小柳信子さん=新潟市西区小針=の「ごあんない」に決まった。
ことし4月21日の分水おいらん道中は、雨やみぞれが降ったため、大河津分水の桜土手では行えず、10年ぶりに分水総合体育館に会場を移しての開催となった。最優秀賞の「分水おいらん道中」は、2階ギャラリーから見下ろした行列をおいらん役を中心に縦位置で切り取った作品で、体育館ならではの視点からの写真だ。
優秀賞の「凛として」は、おいらん役を正面から大きくシャープに描写。「ごあんない」はおいらん役は小さく、逆にその前を行くちょうちん持ちと“みどり”、“かむろ”の役の子どもを中心に撮影している。
分水おいらん道中をテーマにした毎年恒例の写真コンテスト。体育館での開催となったこともあり、応募は昨年の110人の356点と比べて4分の1足らずと大幅に減った。ただ、昨年は前年が東日本大震災でおいらん道中が中止になったこともあり、近年になく応募が多かった。
審査員は、燕市観光協会のおいらん道中実行委員会の田中公一会長を審査委員長、新潟市のフォトグラファー相田諒二さんを特別審査員、それに燕市観光協会おいらん道中専門委員会の吉江正之会長と河上俊夫副会長の4人で行った。
特別審査委員の相田さんは講評で、過去3回、このコンテストの審査員を務めているが、ことしは体育館での開催となり、作品のできを「どうなんだろうと心配した」が、逆に体育館が功を奏して「アングル的にもおもしろいものがたくさんあった」と話していた。
受賞作品、入選作品は7月2日から7月末まで燕市国上、道の駅国上で展示する。入選は次の通り。敬称略。