新潟市西蒲区、岩室温泉のホタルの飛翔地を中心に6月15日から7月7日まで「冬妻(ひよつま)ほたる祭り」が開かれている。
15日行われた矢川灯籠流しに始まり、22日は「蛍と野外コンサート」、21日からの金、土、日曜は「ほたるカフェ」、期間中毎日「湯めぐりパスポート」が行われている。
22日の「蛍と野外コンサート」は毎年恒例の丸小山公園で行われる野外コンサート。午後7時から8時までで、おばんざいユニットとゲストボーカルの小竹美穂さんが出演する。
「ほたるカフェ」は、ほたる祭り限定の岩室芸妓が運営する特設カフェ。「岩室交差点」角にある築100年以上の古民家「小鍛冶屋」を会場に21日からの金、土、日曜の午後6時半から9時まで開く。
「湯めぐりパスポート」は、参加している6軒の旅館で使えるお得な入浴3回券で、1,200円で販売。同じ旅館で3回使っても、違う旅館で使っても、3人で一緒に使ってもいい。参加旅館のなかにはふだんは日帰り入浴を行っていない旅館も含まれているのがうれしい。
温泉街のそばに多宝山から流れる岩室払川のある沢がある。その沢沿いに冬妻清水や聖人清水ががることから、ここに生息するホタルを「冬妻ほたる」と呼ぶ。「岩室温泉ほたるの会」が中心となって、沢の整備やホタルのえさのカワニナの放流を行うなど、ホタルの保護育成に努めている。
温泉街から飛翔地へは数分、歩いてのぼる。街灯がない杉木立に囲まれた道を歩いて真っ暗な世界へ入って行く自然の仕掛けが冬妻ほたるの醍醐味だ。
ほたる祭りは毎年恒例で、岩室温泉観光協会や岩室温泉旅館組合を中心に構成する実行委員会(岡崎秀実行委員長)が主催。週末は車が混雑するので、新潟市岩室観光施設「いわむろや」と飛翔地の間でシャトルバスを運行する。毎年、期間中に役2万人が訪れている。飛翔や見物客は来週末がピークになりそうだ。問い合わせは岩室観光協会(電話:0256-82-5715)へ。