三條蘭亭会(井上雨石会長)は21、22、23の3日間、ことしも三条市中央公民館で第26回書道展を開き、会員の作品など40点を展示している。
三條蘭亭会は、日本書法教育会で学ぶ三条市や燕市を中心とした書道団体。三条と新潟の4人の師範とその教え子など会員は60人で、高校生から上は91歳までと幅広い。
書道展は、会員も被害を受けた7.13水害のあった2004年に休んだ以外、1985年の同会設立の翌年から毎年、開いている。連盟や協会など大きな組織ではないグループが、四半世紀以上も書道展を継続しているのは珍しいという。
ことしの作品は、会員33人の39点と賛助出品の日本書法教育会理事の長谷川白楊さんの1点の計40点。今回もテーマは設けず、会員の1年の勉強の成果の披露している。書体もかい書、行書、草書、隷書、漢字とさまざまだ。
高校生の2人が出品した正当な書の学習とされる「古典」の作品から、自由な発想で表現されるベテランの作品まで内容はバラエティーに富み、書を知る人はもちろんだが、書にたずさわっていない人でも楽しめる作品が並ぶ。
開催前日の20日夜、会員が展示作業を行った。井上会長は、26回という長年の開催に「よー続くもんだな」と、当初は考えてもみなかったと目を細め、ことしもだれでも鑑賞できるので気軽に足を運んでほしいと、大勢の来場をと呼びかけていた。
三條蘭亭会の書道展は、午前9時から午後5時までで、最終日23日は午後4時半まで。入場無料。