三条市で豆腐・油揚げ製造を始めて59年の佐久間食品株式会社(佐久間欣一社長・東本成寺)は22、23の2日間、三条市総合運動公園芝生広場で開かれている「第六回三条クラフトフェア in 槻の森」で、地元の力を結集して開発した「夏野菜のドライカレー浮かし揚げサンド」(350円)を共同販売している。
地元野菜と地元のだし、地元のカフェの力を借りて開発した。同社の人気商品「浮かし揚げ」をバゲッド風にしたシリーズの新商品。同社は4月から5月にかけて三条市のカフェ「HAPPY LIFE CAFE」で開いたおとうふカフェイベントのために、食パンの代わりに大きな油揚げ「浮かし揚げ」を使ったサンドを考案した。
「浮かし揚げ」を縦に半分に切り、間に世界各地の名物のハムやチーズをはさみ、地名を入れて「SAKUMA in PARIS」をはじめ、「BALI」、「Seoul」、「NY」、「Italy」などと名付けた。
今回はクラフトフェアに向けて開発、世界の名物をはさむ旅を経験してきた浮かし揚げがついに地元三条に凱旋という趣向。燕三条イタリア野菜研究会が生産するナス、ニンジン、タマネギをたっぷり使い、だしを科学して60年の三条市の株式会社フタバのだしでうま味を加えた。創業当時からドライカレーを看板メニューに掲げる「HAPPY LIFE CAFE」の監修で、「夏野菜のドライカレー」を完成させた。
そして佐久間食品の「浮かし揚げ」でぜいたくにはさみ込んだ。名付けて「SAKUMA in SANJO」。身が厚くジューシーな味わいの浮かし揚げにあわせて、ドライカレーはやや濃い目に味付けした。暑い季節にほど良い辛さが食欲を増進させると言う。
クラフトフェアなど立って食べるようなスタイルのイベントでは、はしと皿で油揚げを食べるようなスタイルでは、両手がふさがって食べにくく、荷物があればなおさら。そこに目を付け、片手で持って食べられるスタイルを提案した。ドライカレーが一はみ出してもこぼれないように、ファストフードタイプの包装紙が汚れを防ぐようにした。
佐久間食品では、「このイベントを通して、全国から訪れた方が笑顔で心も体も元気になり、豆腐や油揚げを使用した地元コラボ商品が三条から発進されていることに注目してもらいたい」としている。