25日に三条市・一ノ木戸商店街のまちのみんなの交流拠点「みんくる」で開かれる農家レストラン「やさいのへや」について、新潟市岩室観光施設「いわむろや」=西蒲区岩室温泉=の小倉壮平館長から寄稿していただいた。
最近、味噌おむすび食べましたか?
岩室温泉で予約が取れない農家レストランとして注目の『やさいのへや』が三条市の一ノ木商店街のまちのみんなの交流拠点『みんくる』で25日の午前11時からと午後0時半からの2回、出張開催されます。やさいのへやは、地元の農家と野菜ソムリエが創る、農家レストラン。岩室温泉の古民家を舞台に月2回開催している。
『地元の農家が小さなコダワリをもってつくる一個一個の野菜の魅力を知って欲しい』と野菜ソムリエの山岸さんが発案。農家と毎回、その時折の季節の素材を提案しながら開催している。
メニューは、持ち寄りの味噌で作るみそつゆや、山菜の胡麻和え、身欠きにしんの煮しめなど、その土地土地の郷土料理を農家が披露する。なかでも一番人気のメニューとして定番化しつつあるのが『味噌おむすび』。やさいのへやでは演出で農家が目の前で一個一個、心を込めておむすびを結ぶ。力加減や、空気の入れ方、そのお客様の体格に合わせて塩分を変える心遣いが凄い。目の前で結ばれたツヤツヤのお米に、自家製の味噌をさっと、まぶして完成だ。
自家製の味噌おむすびというだけで食欲がかき立てられるが、この味噌おむすびの人気の理由の一つは、その味にどこか懐かしさを感じ、癒されること。会場では、懐かしさをお客様同士で共有しながら、会話が弾む。まるで親戚の家にお邪魔したあの頃にタイムスリップしたかのような居心地のいい空間で食事ができる。
さらに、この農家レストランの一番のウリは農家と話せること。おいしい素材には理由がある。一個一個の素材の小さなコダワリを農家との会話を通して、知ることができ、ふだん何気なく売られている野菜に感銘を受けるお客様も多い。実際に、食事の後には販売用の野菜が売れていく。時にはキュウリが100本も売れたこともあるという。
農家レストランの仕掛け人の山岸さんは、農家の小さなコダワリを知り、感動し、愛着が生まれ、その人にとって特別な野菜になることを『野菜に魔法がかかる』と話す。魔法がかかった野菜と、郷土料理。わずか数時間のランチタイムで2つの驚きを感じることができるエンターテイメントを体験できる新しい農家レストランだ。
「みんくる」での「やさいのへや」は参加費1,200円。申し込みはNPO法人「いわむろや」へ電話(0256-82-1066)かメール(mail@iwamuro.info)で。