25日、三条市下田地区から福島県只見町へ向かう国道289号、通称「八十里越」に測量に入って行方不明になっていた作業員2人は26日午前7時15分、捜索中の県防災ヘリコプターに発見、救助された。2人にけがはなかった。
行方不明になっていたのは、加茂市仲町、会社員井上和博さん(46)と新潟市秋葉区、会社員関口拓弥さん(21)の2人で、測量に入った山中で道に迷ったという。
前日25日午後7時過ぎに2人の会社関係者が三条署に行方不明を届け出たことを受け、26日午前6時55分から警察と消防が地上と上空から現地での捜索を開始。上空から捜索していたヘリコプターが7時15分ころ2人を発見し、ピックアップ方式で救助し、三条燕総合グラウンドまで運んだ。
同署に待機していた救急車に乗車したが、病院に搬送するようなけがはなかった。
警察などによると、2人は、25日午前10時ころから測量のために第8号トンネル手前の三の滝隧道付近から山中に入った。GPSを持参し、迷わないようにする目印としてピンク色の布を結びながら進んでいた。作業を終えて午後2時ころに道に迷ったことに気が付き、午後5時ころまで歩いたが、それ以上の危険回避のため一晩を過ごそうと決めとどまっていた。
食料は弁当ひとつとアメなどがあったという。たき火をしたが、夜は雨が降り、10分ほどで目が覚めていたとも。また、翌日の午前中に救助がきてくれるのではないか、そうでない場合は午後から自力で下山しようと考えていた。
午前6時ころヘリコプターの音が聞こえてきたことから、助けてくれるんだと思ったという。