岩室温泉で大人気の「やさいのへや」を三条市「みんくる」で出張開催 (2013.6.26)

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岩室温泉で予約がとれない人気の農家レストランとして注目されている「やさいのへや」が25日、三条市・一ノ木商店街のまちのみんなの交流拠点「みんくる」へ出張して開かれ、参加者は野菜の生産者がシェフとなって調理したランチを味わった。

「みんくる」へ出張して開かれた「いわむろや」の「やさいのへや」、後ろに立って話しているのがカリスマ農家シェフ、永塚さん
「みんくる」へ出張して開かれた「いわむろや」の「やさいのへや」、後ろに立って話しているのがカリスマ農家シェフ、永塚さん

農家レストラン「やさいのへや」を主催する新潟市岩室観光施設「いわむろや」=西蒲区岩室温泉=と、「みんくる」に6月末まで出店しているチャレンジショップ「ツバメコーヒー」がタイアップして開かれたもので、5月下旬にも一度、開催。今回はランチタイムに2回に分けて開かれ、15人が参加した。

メニューは、みそおむすぶ、きゅうりの佃煮おむすび、肉汁、菊芋の紫蘇漬け、豆腐サラダ、タコとジャガイモのトマト煮、きゃらぶき、アイスコーヒー、本町きゅうりのコーディアル。野菜ソムリエ山岸拓真さん(33)=新潟市西区ときめき西=のプロデュースで、農家シェフの永塚薫さん(57)=新潟市南区潟浦新=が中心となって調理した。タコとジャガイモのトマト煮だけは、山岸さんのレシピだ。

季節にあわせた素材を使っているのはもちろんだ。きゅうりの佃煮おむすびは、今の時期しか使えない抗菌作用のあるササの葉を使った。みそおむすびは、年配の人には懐かしい味。サラダはバジルのソースを使っただけで、おしゃれで豪華に、見た目も体にも良くなる。肉汁はゴボウをたっぷり入れてしょうゆに自家製のみそを加えて味付けして、こくを出した絶品だ。

 「やさいのへや」の昼ご飯
「やさいのへや」の昼ご飯

農家レストランは、農家が自家生産した食材や地元の食材を使った料理を提供する施設。今では各地にあって珍しくないが、「やさいのへや」が大切にしているのは、コミュニケーション。永塚さんは参加者のテーブルを順に回って、料理の素材の特徴や味付けの工夫などを話した。

「いわむろや」では昨年春から岩室温泉街の古民家を会場に月2回、「やさいのへや」を開いている。1回につき農家のシェフ2人が調理にあたり、定員40人だが毎回、予約が難しいほどの人気だ。

「いわむろや」の小倉館長は、今回の「みんくる」での開催について、地域の外へ「やさいのへや」をPRするとともに、「ツバメコーヒーさんと一緒にやることで新しい化学反応に期待した」と言う。

小倉館長は、東京都出身で武蔵野美術大学学生だった時代から岩室とかかわってきた32歳。学生時代に滞在した岩室温泉で「農家のお母さんからまかないを用意してもらいました。その記憶が残っている」。農家の作業を見て回るなかで「そこで見た農家の人のこだわりや思いを直接、伝えられる、味わえる場所をつくりたかった」と、一昨年4月に「やさいのへや」を始めた。

プロデュースする山岸さんは、農家は地域資源であり、そこには文化や食が結びついており、「農家を伝えることは、新潟の良さを伝えること」と言う。その土地で栽培される野菜は風土、文化、技術で構成されている。なぜ、おいしいかを伝えるのが大事とも。

永塚さんは、山岸さんのセミナーに参加してセミナー終了後、いきなり山岸さんと1時間も疑問をぶつけたりしたと言う。それがきっかけで昨年6月ころから「やさいのへや」でレギュラーの農家シェフを務めている。今では山岸さん指名で「やさいのへや」に参加する人もあり、いわばカリスマ農家シェフ。「最初は自分のウチのコメの消費が増えればいいと思って」と笑う。

農家シェフを務めるようになってから、地元のお年寄りに伝統料理の作り方を聞くようになった。みんな聞くと喜んで話してくれ、「自分が学ぶこともいっぱいありました。ふだんの生活の中でもちょっとした工夫でこんなにおいしいものができることを知ってもらいたいですね」と話している。

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