燕市国上、道の駅国上ふれあいパーク久賀美は29日夜、第11回親子ホタル観賞会を開き、親子など18人が参加して同所近くで飛ぶホタルを見学してもらった。
ホタルが飛ぶのは、同所から歩いて1分ほどの国上山ふもとの通称「裏の沢」。地元の「燕市長辰地区ホタルを守る会」(石井功会長)がホタルのすみやすい環境を整備し、ホタルの再生に努めている。
そのホタルを学びながら楽しく見学してもらおうと、ふれあいパーク久賀美は毎年、親子ホタル観賞会を開いている。ことしも、みんなで冷たいコメのめんを使った「天ぷらぶっかけめん」を食べて始まり、新潟県ホタル保護指導員の和田勇さん=燕市大川津=からホタルに関する説明を聞いたりビデオを鑑賞したりしたあと、「裏の沢」に出掛けて実際にホタルを観賞した。
残念ながら、ことしは近年になくホタルの数が少ない。一般にホタルは蒸し暑い夜にたくさん飛び、この日は半袖では肌寒いほど涼しかったこともあるのか、一度に光って見えるホタルは2、3匹ていどにとどまった。
さすがに参加者もがっかりだったが、初めてホタルを見る子どもは「あっ、光ってる!」と声を上げて光跡を追いかけていた。「来年は余計、飛ぶように頑張りますんで」とホタルを守る会の会員は恐縮。代わりにふれあいパーク久賀美に戻って、先に捕まえておいたホタルを観察してもらった。