燕市の水道の塔が6月21日、「燕市旧配水場配水塔」として国の登録有形文化財に登録された。燕市内の建造物が国の登録有形文化財に登録されるのは、大河津分水洗堰の1件と鎚起銅器の「玉川堂」の4件に続いて6件目で、燕市所有では初めて。
水道の塔は、昭和16年(1941)年の建造で高さ31メートル、鉄筋コンクリート造の2階建てで最上部は貯水槽。老朽化に伴って保存か解体かという議論が続いてきたが、燕市のランドマークで建造物でもあって保存を決め、平成23年度に大規模な改修工事を行った。
市では国の登録有形文化財への登録の申請を進め、昨年12月に国の文化審議会で登録有形文化財(建造物)に登録するよう文科相に答申があった。それから半年余りたった6月21日に官報告示があり、正式決定となった。
今回の告示では全国で126件の建造物が登録されたが、県内では「燕市旧配水場配水塔」1件だけ。神社、仏閣の建造物が多いなかで、塔という物件では全国的に珍しい登録となった。また同時に登録のあったなかに「東京タワー」も含まれている。ちなみに東京タワーの高さは333メートルで、燕市旧配水場配水塔の10倍以上。
燕市では、この登録を受けて8月3日に小学生を対象にした燕市旧配水場配水塔の写生大会を開く。